堕落シンデレラは秘密に同居する。👠
それから俺は自分の部屋でくつろぎ、夜遅くに母さんと父さんが帰ってきて、深夜。
「――――蓮翔、今までどこにいたの?」
俺はキッチンでスーツ姿の母さんに問い詰められていた。
母さんの隣には同じくスーツ姿の父さんが、腕を組んで黙って椅子に座っている。
「男友達の家」
ほんとは、女の家だけど。
「そう。ずっと、心配してたのよ」
ど~だか。
「聖川さんもすごく心配していたし」
超好みじゃない奴に心配されるとか、マジ気分悪いわ。
「そのことだけど、俺は彼女とは結婚しねぇ」
「どうして?」
「したくないから」
「したくないからしないとか、本当、子供だな」
父さんが呆れながら言う。
「は?」
「これ以上、母さんを困らせるな」
「お前は高校を出たら、聖川さんと結婚するんだ。分かったな?」
いつも、父さんは母さんを守る。
俺の気持ちは無視で。