堕落シンデレラは秘密に同居する。👠


 お母さんが優しく笑いながら言ったところで映像がぷつんと切れ、
 わたしは、ぱちっと目を覚ます。

 お母さんっ…………。

 わたしの両目からぽたぽた、と大粒の涙が零れ落ちる。

「……お母さん、ありがとう」

 わたしは涙をパジャマの袖で拭う。

 もういいや……。
 小説じゃなくてもいいや。

 今の現状を書いてやるぅ!!

 “蓮翔の今までの恥ずかしいこと全部、みんなにバラしてやる!!”

 わたしは固く決意し、ワードの画面を開き、キーボードから文字を打ち始めた。

 決意してからは不思議とスラスラ文章が書ける。

 良い調子だ!!

 わたしは手を止めることもなく、書いていく。

 瞬く間に過ぎていく日にち。
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