堕落シンデレラは秘密に同居する。👠
空のヌードル、埃もどんどん溜まっていき、気づけばエントリー締め切りの10月6日になっていた。
時計は朝の6時半を示している。
ゴミだらけの部屋でわたしは目の下にクマ状態で小説をまだ書いていた。
「ゴホッ!!」
もう少し。
「ゴホッゴホッ!!」
もう少しで書き終わるっ。
わたしは最後の一文字、完、を書く。
「おわったぁ~~~~!!」
「蓮翔っ、書き終わったよっ!!」
わたしは後ろを振り返る。
しーーーん。
部屋が静まり返る。
「そっか、蓮翔はもうっ……ゴホゴホッ!!」
右手で口を押さえる。
わたしの両目が潤む。
「ゼェ……ゼェ……」
呼吸が獣のように荒くなり、
ヒューヒューと苦しげな息が喉の奥から漏れ、わたしは肩で息をする。
ヒューヒューって……これ、喘息……?