堕落シンデレラは秘密に同居する。👠
「うん」
蓮翔はさらりと答える。
「う、嘘だぁっ!」
「だって、黒のピアスしてないじゃんっ!!」
「ああ、あれね」
蓮翔はスラックスのポケットから黒のピアスを取り出し、右耳に嵌める。
「…………!」
わたしは両目を見開く。
「これでも信じられない?」
わあああああああ!!!!
なんてこと……なんてことなの……。
こんな偶然?
いや、運命的なことってあるの……!?
「コート見た時」
「俺はすぐあの時の子だって分かったけど」
「お前は全然分かってなかったみたいだし、本当、鈍いよな」
「はあっ!?」
「てか、あの日、兎京駅で何してたの!?」
「女友達と遊んでた♪」
「は?」
「な~んてな嘘だよ」
「とにかく俺、今日からここに住むから」