堕落シンデレラは秘密に同居する。👠


「んっ……」
 羽希が目を覚ますと、同時に俺も目が覚めた。

「れん……と……」

「ん?」

「ここは……?」

「病院」

「そっか……」
 羽希はそう言うと、ハッとする。

「小説……小説は……?」

 そう言えばまだ、エントリーしてたかったんだっけ!?

「エントリー締め切り、何時?」

「13時……」

 今何時だ? 

 俺は鞄からスマホを取り出して時間を見る。 

 え、11時半!?!? 

 羽希の両目が潤む。

「どうしよ……せっかく……完成したのに…………」

「そんな顔すんな!」
「なんの為に俺がいると思ってんだよ!!」
「俺が今から部屋に戻って、エントリーしてくるわ!!」

「れん……と……」
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