堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

 完って……アホかあああああああっ!!!! 

 蓮どこいったあああああ!?!?!?

 本名じゃねえかああああ!!!! 

「ったく……大賞にエントリーする作品で、堂々と告ってんじゃねえよ……」

 ――――ぽた。

 俺の両目から大粒の涙が零れ落ちる。

「あ……れ……?」 

 喉の奥から熱いものが込み上げてくる。

 なんで俺は泣いているんだろう。
 涙、マジでとまんねぇ。

 おかしいな。
 ついに、俺まで頭狂ったか? 

 だって、これ……。


「最高駄作……だろっ……」


 俺は泣き笑いしながら言った。

 俺は嗚咽しながら、最後の一行をコピペし、名前を蓮翔から蓮に変える。

 エントリー締め切りまで3分を切った。

 俺はアイヒメのトップページに戻り、エントリーの仕方を調べる。

 キーワードに【アイヒメ大賞】って入力すれば良いんだな?

 俺は作家ページに戻り、編集からキーワード設定を開く。
 そして、開いたスペースに【アイヒメ大賞】と入力し、ボタンを押す。

 俺は右手で拳を作り、天井に向かって真っ直ぐ上げる。

「シャアッ!!」

 吼える俺。

 羽希、やったぞ!!!!

 俺は残り1分で大賞のエントリーを終えたのだった。
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