堕落シンデレラは秘密に同居する。👠
わたしは扉側を見ると、蓮翔が立っていた。
「嘘っ!? ええっ!?」
名前呼んだら現れるとか、どこのヒーローですか。
「なんでいるの!?」
「どうやって入ってきたの!? まさか窓から!?」
「アホか。んな訳ねぇだろ」
「ちゃんと扉から入ってきたよ」
「この嘘つき泥棒」
「おま、人の話聞いてないだろ!?」
「扉から入ってきたって言ってるだろ!?」
「ん~~~~」
扉側のベットに寝ている女子の声が聞こえた。
わたし達は静かになる。
なんだ、扉から入ってきたの気づかなかっただけか…………。
あ~あ、窓からだったら面白かったのに。
わたしはベットからゆっくりと起き上がる。
ちょっとだけ、くらっとした。
「おいっ!」
蓮翔がわたしの体を支える。
「大丈夫か?」