堕落シンデレラは秘密に同居する。👠
「じゃあ、袋持ってて。入れてくから」
「うんっ」
わたしはゴミ袋を蓮翔から受けとると、両手でバッ! と広げる。
蓮翔はポイポイとゴミをゴミ袋に入れていく。
「「あっ」」
わたし達は同時に言う。
今更ながら出てくる掃除機。
掃除機よ、テレビの前にあったのか。
蓮翔は掃除機の後ろからコードを赤い印が見えるまで引っ張り、
テレビ付近にあるコンセントに差し込むと、
掃除機を持ち、強のスイッチを入れる。
ヴォンッ!!
掃除機が唸る。
蓮翔は掃除機を持ったままわたしに目線を移す。
「吸ったろか?」
「わたしは埃ではないので結構です」