堕落シンデレラは秘密に同居する。👠


 その夜は眠れなかった。

 闇王子野郎に転がり込まれ、
 しかも初チューまであっさりと奪われ、眠れるはずがない。

「……なぁ」
 ベットの隣の床で寝ている蓮翔が話しかけてきた。

「ん?」

「……小説家ってどういうこと? 今更ながら気になってさ」

「……わたしね、小学3年の時から売れる小説家目指してて」
「でも、純文学とかラノベとか、いろんな小説大賞に応募しても落選続きで」
「一度諦めようと思ったんだけど、アイヒメの本と出会って」
「アイヒメの人気小説家になろうって思ったの」
「それで、ここに来てからも引きこもって毎日ずっと小説書きながら」
「アイヒメサイトに小説アップしたり、ウイッターで宣伝活動してるの」

「ふぅん」 

 ふぅんって……。

「で、読まれてんの?」
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