堕落シンデレラは秘密に同居する。👠
「……」
「読まれてないんだ? だろうな」
「だろうなって何よっ!?」
「そもそも毎日、カップ麺と水だけで引きこもってゴミ溜めの中で書いてて」
「人気が出る面白い小説が書ける訳ねぇだろ」
「そ、そんなことないもんっ!!」
「明日、読まれてない小説見せてみろよ。感想述べてやるよ」
何!?
その言い方!?
「やだ、感想なんていらないっ」
「……そういえば」
「何?」
わたしは少し怒りながらも聞き返す。
「ゴミ回収、何曜日?」
「火曜日」
「明日じゃん。高校行く前にさっきまとめた一か月分のゴミ、出すわ」
「うん」
明日って、火曜日だったんだ……。
毎日引きこもって、無我夢中で小説を書いてきた為、
日にちも曜日も時間もよく分かっていないわたしなのだった。