堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

 蓮翔は、ぷっと笑う。

「なんつ~顔してんの。お前っ」

 わ、笑うなぁっ!!

 蓮翔はシャワーでシャンプーを洗い流した後、わたしの髪にトリートメントをつける。

 な、なんか、髪ツルツルするっ。

 シャー。
 蓮翔はトリートメントをシャワーで洗い流していく。

「終わったぞ」
「ふぅ、これでやっと、くっせぇのに耐えてきた俺の日々が終わるわ」

 た、耐えてきたんだっ……。

 わたしはバスチェアから立ち上がる。

「蓮翔、座ってっ」

「は?」

「良いからっ」

「分かったよ」

 蓮翔がバスチェアに座ると、
 わたしは蓮翔の頭からシャワーをかける。

「おっ……おまっ……」

 わたしはシャンプーをたくさん手に取り、蓮翔の頭をわしゃわしゃと洗う。

「適当に洗うなあああああっ!!!!」

「あははっ」

 わたしは大笑いする。 

 楽しいっ。
 日頃の 鬱憤(うっぷん)ばらしには良いかもっ!!

 わたしと蓮翔、
 なんだか、本当の双子の妹と兄みたい。
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