堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

 わたしはシャワーを止め、お風呂から出る。
 そして、タオルで体を拭く。

 蓮翔がトイレから出てきた。

 わたしはサッとタオルで全身を隠す。

 蓮翔は居間に向かおうとする。

「れっ、蓮翔っ」

「なんだよ?」

 わたしは体をタオルで隠しながらお風呂場を指差す。

「窓、開いてる」

 蓮翔はびっくりする。

「はっ!? 全部閉めたんだろうな?」

「少し開いてる」

「アホか」

 蓮翔がお風呂の扉を開け、窓を閉めに行く。

 きゅ、きゅ~~。蓮翔の手によって閉まる窓。
 蓮翔はお風呂場から出ると扉を閉める。

「開けっ放しでシャワーとかお前な」

「だって、閉められなかったんだもんっ」

「たくっ。早く服着ろ。風邪引くぞ」

「うん」

 蓮翔が居間まで歩いていくと、わたしは下着とパジャマをササッと着る。
 そして、居間に行くわたし。

「蓮翔っ」

「ん?」

「さっきはごめん」

「いいよ、もう」

 わたしはベットに上がると横になる。

「もう、寝るのか?」

「うん」

「おやすみ、粉被り」

「うん、おやすみ、闇王子」
 わたしはそう言って眠りについた。
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