堕落シンデレラは秘密に同居する。👠
「なっ、何よっ!!」
「こんなの蓮翔じゃないっ!」
「蓮翔はいつも、王子スマイルして、誰にでも優しいのにっ!!」
確かにいつもの俺じゃねぇな。
怒りで素モード全開になってるが、もうどうでもいいわ。
「あたしだって、蓮翔に優しくされたかった!!」
「でも、こんな鹿音って名前だからっ!!」
「名前のせいにしてんじゃねぇよ! この性格ブスがっ!!」
シカトは、カァッと顔を赤らめる。
「なっ……!!」
「ここから早く立ち去れ!」
「でもっ……!」
「去れっていってんだよ!!!!」
シカトは涙目でキッ! と羽希を睨むと走っていった。
俺はしゃがみ、羽希をゆっくりと抱き起こす。
「おい、大丈夫か!?」
「う、うんっ……」
俺は軽くデコピンする。
「痛っ!」
「だから、言っただろっ!!」
「絶対会うなって!!」