新そよ風に乗って 〜慈愛〜
見せてくれた黒のキルティング素材のバッグに付いていた値段は699ドルだったが、その50%OFFということは・・・・・・349.5ドルだから・・・・・・35000円ぐらいってこと?
PRADOのバッグが35000円?
35000円だよ?
どうよ? このバッグが35000円よ?
でも……。
ま、まさか……偽物?
いや、そんなことはないはず。
でも、何故?
心の中で、自問自答してしまっている。
すると、店員さんが黙ってバッグのファスナーを開けると、中布の1部分を摘んで見せてくれた。
「あっ。此処がつれているからなんですね」
店員さんは、微笑みながら頷いた。
見ると、中布の1部分の縫製がつれていて縫い目がガタガタになっている。
でも、こんなところは中を見なければ分からないし。
手にとって見ていると、店員さんが透明のショッピングバッグを手渡してくれた。
「Thank you!」
気に入ったら、この透明のショッピングバッグに入れて持ち歩けるので、取り敢えずキープしておこうとショッピングバッグに、このキルティングバッグを入れた。
でも……こっちのお財布も魅力だな。セールで100ドルになってる。今使っているお財布がだいぶ汚れて傷んできているので、そろそろ買い換えたいと思っていた。
そう言えば、高橋さんは?
ショップ内をキョロキョロ見渡していると、高橋さんは壁面で何か試着していた。
あっ、いた。
気づかれないように、そっとパイプハンガーの陰から覗いてみると、高橋さんはダークネイビーのスーツの上下を試着していた。
いつの間に?
でも、パンツの丈がぴったりなのは何故?
もし私がレディースのスーツを試着したら、きっとパンツは引きずるし、ジャケットの袖から手が出ることはないと思う。
談笑しながら、高橋さんはジャケットを店員さんに着せてもらっていたが、ジャケットのサイズもピッタリだった。
何故に、そのまま着られるの?
もしかして、日本のサイズよりこっちのサイズの方が体に合うとか?
そう言えば、高橋さんのスーツのブランドをチラッと前に見たことがあったが、あの時は確かチェック柄で有名な……ど忘れしちゃったけれど、あのブランドだった。
ハッ……。
試着室の鏡の前に立ってジャケットの裾を少しだけ捲り、パンツのポケットに両手を入れて直ぐに右手だけを出すと、一瞬高橋さんがポージングをした。
あっ……。
PRADOのバッグが35000円?
35000円だよ?
どうよ? このバッグが35000円よ?
でも……。
ま、まさか……偽物?
いや、そんなことはないはず。
でも、何故?
心の中で、自問自答してしまっている。
すると、店員さんが黙ってバッグのファスナーを開けると、中布の1部分を摘んで見せてくれた。
「あっ。此処がつれているからなんですね」
店員さんは、微笑みながら頷いた。
見ると、中布の1部分の縫製がつれていて縫い目がガタガタになっている。
でも、こんなところは中を見なければ分からないし。
手にとって見ていると、店員さんが透明のショッピングバッグを手渡してくれた。
「Thank you!」
気に入ったら、この透明のショッピングバッグに入れて持ち歩けるので、取り敢えずキープしておこうとショッピングバッグに、このキルティングバッグを入れた。
でも……こっちのお財布も魅力だな。セールで100ドルになってる。今使っているお財布がだいぶ汚れて傷んできているので、そろそろ買い換えたいと思っていた。
そう言えば、高橋さんは?
ショップ内をキョロキョロ見渡していると、高橋さんは壁面で何か試着していた。
あっ、いた。
気づかれないように、そっとパイプハンガーの陰から覗いてみると、高橋さんはダークネイビーのスーツの上下を試着していた。
いつの間に?
でも、パンツの丈がぴったりなのは何故?
もし私がレディースのスーツを試着したら、きっとパンツは引きずるし、ジャケットの袖から手が出ることはないと思う。
談笑しながら、高橋さんはジャケットを店員さんに着せてもらっていたが、ジャケットのサイズもピッタリだった。
何故に、そのまま着られるの?
もしかして、日本のサイズよりこっちのサイズの方が体に合うとか?
そう言えば、高橋さんのスーツのブランドをチラッと前に見たことがあったが、あの時は確かチェック柄で有名な……ど忘れしちゃったけれど、あのブランドだった。
ハッ……。
試着室の鏡の前に立ってジャケットの裾を少しだけ捲り、パンツのポケットに両手を入れて直ぐに右手だけを出すと、一瞬高橋さんがポージングをした。
あっ……。