ぬいぐるみのぼくは、ずっと片想い
再会
「ガシャンッ」
突然、とびらが開いて、
光が差し込んできました。
光の向こうにぼんやりと浮かぶ
人影が見えました。
目の前に、彼女が立っていたのです。
以前より、ずっと背が高くなって、
クルクルと癖のあった髪は長く、
真っ直ぐに伸びて風になびいていました。
四年ぶりに見た彼女はすっかり
大人になっていました。
「うわ、ここなんかくさいよ」
彼女は顔を背けながら、
2本の指でぼくをつまみ上げて、
すぐにダンボール箱に投げ入れました。
箱の中には、彼女が小さい頃に
着ていた服がたくさん入っていました。
このまま捨てられてしまうんだ、
ぼくにはわかりました。
でも、ぼくは嬉しかったのです、
彼女にまた会えたことが。
突然、とびらが開いて、
光が差し込んできました。
光の向こうにぼんやりと浮かぶ
人影が見えました。
目の前に、彼女が立っていたのです。
以前より、ずっと背が高くなって、
クルクルと癖のあった髪は長く、
真っ直ぐに伸びて風になびいていました。
四年ぶりに見た彼女はすっかり
大人になっていました。
「うわ、ここなんかくさいよ」
彼女は顔を背けながら、
2本の指でぼくをつまみ上げて、
すぐにダンボール箱に投げ入れました。
箱の中には、彼女が小さい頃に
着ていた服がたくさん入っていました。
このまま捨てられてしまうんだ、
ぼくにはわかりました。
でも、ぼくは嬉しかったのです、
彼女にまた会えたことが。
< 1 / 18 >