ぬいぐるみのぼくは、ずっと片想い
またいつか
お母さんはぼくに聞きました。
「それでも、まだわたしと一緒に来たい?」
ぼくはもうわかっていました。
お母さんが目の前に現れたのは、
ぼくを向こうに連れて行くのでなく、
さっきの話をぼくに伝えたかった、
本当のことを伝えるために、
ここに来てくれたんだと。
「いいえ。誰かがぼくをゴミ箱に捨てるまで、ずっとここにいます。そして……」
お母さんの前で言うのが恥ずかしくて、
ぼくは言葉に詰まってしまいました。
「わかったわ。辛くなったら、いつでも迎えにくるからね」
ぼくを持ち上げて、教壇の上に置くと、
「じゃあ、またいつか」
と言い残して消えていきました。
「それでも、まだわたしと一緒に来たい?」
ぼくはもうわかっていました。
お母さんが目の前に現れたのは、
ぼくを向こうに連れて行くのでなく、
さっきの話をぼくに伝えたかった、
本当のことを伝えるために、
ここに来てくれたんだと。
「いいえ。誰かがぼくをゴミ箱に捨てるまで、ずっとここにいます。そして……」
お母さんの前で言うのが恥ずかしくて、
ぼくは言葉に詰まってしまいました。
「わかったわ。辛くなったら、いつでも迎えにくるからね」
ぼくを持ち上げて、教壇の上に置くと、
「じゃあ、またいつか」
と言い残して消えていきました。