テディベアに生け贄を
「で、でも大丈夫だよ…!だって、テディベアのメンバーって高校入ってからまだ、登校してないっていうし…!」
「…そんなこと言うなら、私とかわってえ…、」
うるうると目に溜まった涙と一緒に柊花ちゃんを見つめれば、気まずそうに目を逸らされて「う、、それは、、」なんて、言葉に詰まっている。
「そもそも、テディベアって存在するかわからないし…!」
「たしかに、そうだけども…!出席名簿にテディベアのメンバーっぽい名前があるし、しかもその人たちの噂ヤバすぎだし…!!」
「う…、、」
私が言い返すとまたも、言葉に詰まる柊花ちゃん。
「…でも、一ヶ月半後にはもう席替えだから、ポジティブに行こ…!ずっと凹んでてもしょうがないし!」
そう言って柊花ちゃんが励ましてくれるけど、一ヶ月半が今までになく長く感じた私にはむしろ逆効果。
こんなことになったのも、全部私の凶運が始まり、としか言いようがない。