テディベアに生け贄を
ことの始まりは今日の席替え。
うちのクラスの席替えは完全自由のくじ引き席替えだがら、ある場所に以上に男子あるいは女子が固まることがある。
それが吉と出るか凶と出るか、は全て私たちの運次第。
いい席になりますよーに!って願いながら引いた今回の席替えの席。
窓側の後ろから2番目。
最初の方は割といい席かも…!とか思って舞い上がっていたけど、問題は周りの人。
誰が隣に来るかな、喋りやすい子だといいな、とか思いながらの席移動。
それが終わりに近づいてくるにも関わらず、私の周りの5席には誰も着席していなくて、
わたしの頭に嫌な考えが一瞬浮かんだ。
“テディベアに囲まれた席”
今日は席替えがある、ということもあり異常にうちのクラスは出席率が高かったから、今日はテディベアのメンバーと言われている5人以外、は全員出席していた。
つまり、私の周りの5席以外の全てが埋まっている今、その5席には彼らが来るという可能性しかなくなる。