あの花の名前は
1.Spring
三角関係!!?
春が来た。
桜が咲き、私もようやく高校生。
やっと、蓮くんに会える…。
チリリリリリリリ…
「おっはよー!!…って、まだ寝てるしー!早く起きなー。
まった遅刻するよぉ~。もうぅ…。」
「芹〜…もうちょっとだけだから~…。Zzz…」
「はいはい」
彼は隣に住んでる幼なじみ、遙椰 桐(はるや きり)だ。
桐は私が3歳の時にここに引っ越してきた。
それからというもの、私と桐は兄妹かと言うほど、どんな時でも何をするにもずっと一緒だった。
私にとって桐は弟のようなものだ。
同い年とはいえこの現状…。弟と思うのが普通だろう。
この春から私たちは高校生になる。
だからこそ、桐にはもう少ししっかりして欲しいんだけどなぁ〜…。
「もぉ〜、きりぃ!早くしてぇ〜!」
「はいはい、もう準備できたって。」
「よし!じゃあ…おばさん、行ってきます。」
「行ってきます」
「遅刻遅刻!早くしなさい!」
「すみませんっ、急ぎます!」
「すみませーん」
と、その時、
ドンッ!!
「わっ!!」
痛た…
「あっすみません!大丈夫ですか?」
「「っ!!」」
「え…、蓮…くん??」
「??」
気づいて…ない、の?
「あっ!すみません、人違いでした。失礼します。」
「って、えっ!!?ちょ、ちょっと待って!!」
「え?」
「…っ、芹…だよ、な?」
「っ!!」
「って!!ちょっとまって!!」
「「ん??」」
「ん?、じゃねぇよ!お前誰だよ!!芹のなんだよ。」
あー、そっか、桐は蓮くんのこと知らないんだった…
「えと、彼は、暁埜 蓮(あきの れん)くん。蓮くんは、私
の…家族?みたいなくらいの幼なじみ…かな?笑」
うわぁ…ちょっと誤魔化しちゃった~…まあ、桐はあんまり深掘りするタイプじゃないし大丈夫…だよね?
「は?意味わかんね。だったらなんでそんな関係のやつと俺が会ったことねんだよ?」
「それは~…」
うわぁどうしよ。
「俺と芹、付き合ってんの。」
「はぁ??どういう事だよ芹。」
「えっと、実は、桐には黙ってたんだけど、…ね。蓮くんは、私の婚約者なの。」
「嘘はつくなよ?」
「うん、嘘じゃない、ほんと。」
「はぁ…で?」
もう、隠せないか…。諦めよう…。
「まあ、婚約者って言うよりは、許婚かも。それで、蓮くんは、3歳、丁度、桐が、引っ越してきたとき、家族でアメリカに行ってたの。その時に、まあその前からなんだけどね、私の親と蓮くんの親が、話し合った結果、許婚にしようってなって、…今のこの現状…、です。」
「…」
「納得して貰えた?」
「まあ、とりあえず理解は。」
「じゃあそういうことだから、今日からよろしく。」
「…って!!まずは入学式!!やばいよ!私たち遅刻だー!!急げ急げ!」
桜が咲き、私もようやく高校生。
やっと、蓮くんに会える…。
チリリリリリリリ…
「おっはよー!!…って、まだ寝てるしー!早く起きなー。
まった遅刻するよぉ~。もうぅ…。」
「芹〜…もうちょっとだけだから~…。Zzz…」
「はいはい」
彼は隣に住んでる幼なじみ、遙椰 桐(はるや きり)だ。
桐は私が3歳の時にここに引っ越してきた。
それからというもの、私と桐は兄妹かと言うほど、どんな時でも何をするにもずっと一緒だった。
私にとって桐は弟のようなものだ。
同い年とはいえこの現状…。弟と思うのが普通だろう。
この春から私たちは高校生になる。
だからこそ、桐にはもう少ししっかりして欲しいんだけどなぁ〜…。
「もぉ〜、きりぃ!早くしてぇ〜!」
「はいはい、もう準備できたって。」
「よし!じゃあ…おばさん、行ってきます。」
「行ってきます」
「遅刻遅刻!早くしなさい!」
「すみませんっ、急ぎます!」
「すみませーん」
と、その時、
ドンッ!!
「わっ!!」
痛た…
「あっすみません!大丈夫ですか?」
「「っ!!」」
「え…、蓮…くん??」
「??」
気づいて…ない、の?
「あっ!すみません、人違いでした。失礼します。」
「って、えっ!!?ちょ、ちょっと待って!!」
「え?」
「…っ、芹…だよ、な?」
「っ!!」
「って!!ちょっとまって!!」
「「ん??」」
「ん?、じゃねぇよ!お前誰だよ!!芹のなんだよ。」
あー、そっか、桐は蓮くんのこと知らないんだった…
「えと、彼は、暁埜 蓮(あきの れん)くん。蓮くんは、私
の…家族?みたいなくらいの幼なじみ…かな?笑」
うわぁ…ちょっと誤魔化しちゃった~…まあ、桐はあんまり深掘りするタイプじゃないし大丈夫…だよね?
「は?意味わかんね。だったらなんでそんな関係のやつと俺が会ったことねんだよ?」
「それは~…」
うわぁどうしよ。
「俺と芹、付き合ってんの。」
「はぁ??どういう事だよ芹。」
「えっと、実は、桐には黙ってたんだけど、…ね。蓮くんは、私の婚約者なの。」
「嘘はつくなよ?」
「うん、嘘じゃない、ほんと。」
「はぁ…で?」
もう、隠せないか…。諦めよう…。
「まあ、婚約者って言うよりは、許婚かも。それで、蓮くんは、3歳、丁度、桐が、引っ越してきたとき、家族でアメリカに行ってたの。その時に、まあその前からなんだけどね、私の親と蓮くんの親が、話し合った結果、許婚にしようってなって、…今のこの現状…、です。」
「…」
「納得して貰えた?」
「まあ、とりあえず理解は。」
「じゃあそういうことだから、今日からよろしく。」
「…って!!まずは入学式!!やばいよ!私たち遅刻だー!!急げ急げ!」