あの花の名前は
「ねぇ芹、今週の日曜日、空いてる?」

「ん?、うん!空いてるよ!どした〜?」

よっし!

「じゃあさ、デートしようよ!」

「へっ?…デート、、…」

「そう!、デート。」

「…デート…、、うん!行きたい!、行こう!!」

よっしゃぁーーーーーーーーーー〜!!!!!

「じゃあ、とりあえず、日だけ決定で、細かいことは
また後で決めよっか。」

「そだね。そーしよ!」

「じゃあ、俺、先生に呼ばれてるから行くわ。」

「うん!」



―職員室―



ガラガラガラ

「失礼しまーす。」

「おぉ、暁埜、。こっちこっち。」

「こちら、兄の、煇御 蘭(きお らん)さん、そして、
こちらが、弟の、煇御 麻(きお あさ)さんだ。」

はぁ??

「「初めまして。」」

「どうも…。」

ちょっ、ちょっと待て。意味がわからん。

「先生、これは一体、どういうことなのでしょうか。」

「えっとなー、まず、お前も知っている通り、彼らの親は、あの有名会社、煇御グループの社長だ。まあそこは置いておいて。その社長から直々にお電話があって、この学校に彼らを編入させたい、と。しかも、これは、彼らの意思だ、とな。」

何が起こっているんだ。何故こんなことに…。あの有名会社の社長が直々に、、。しかもその子供の意思で、この学校に編入だなんて…、、。

「とりあえず、状況は把握しました。ところで僕に用とは?」

「彼らのお世話係?のようなものになってもらいたい。」

「はぁ??…うっうん。失礼いたしました。」

しっかりしろ!、俺。

「どういう意味でしょうか。」

「彼らがこの学校で快適な学校生活を送るためのサポートを君にはして頂きたい。」

はぁ〜…、どうしよう、。

「なにか私に得はあるのでしょうか。」

「あぁ、。してもらえるのであれば、君の授業料を免除する、との事だ。」

…はぁ、

「わかりました、やります。」

「君には本当に感謝するよ。」

「「あ、あの〜、彼は…一体…??」」

「あ〜、済まないね、紹介が遅れた。
彼は、暁埜 蓮(あきの れん)くんだ。」

あっ、

「初めまして、暁埜 蓮です。」

「「よろしくお願いします~。」」

「あぁそうだ。彼らは双子だ。一卵性双生児だから、そっくりだが気をつけてくれ。」

「…頑張ります。」

「それでは話は以上だ。明日から通うそうだからよろしく
頼む。」

はぁ〜…これからどうなるのやら…、、
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