あの花の名前は

―放課後―



「はぁ〜…」

結局、放課後までずっと保健室にいることになっちゃった〜…
と、ぼんやり歩いていると、…


ドン!!💥


「わっ!!」

どんっ!(尻もち)

「痛った〜…」

「あっ、大丈夫ですか!…って、芹っ!?」

「え…って、蓮くん!!っなんで逆方向に…?」

「あ〜…芹を迎えに行くべきかどうか迷ってて…笑」

「あははっ!笑」

「笑うなよ〜!帰り、保健室行ったら、保健の先生に、早く帰りなさい!、って怒られちゃって…」

「ふふっ笑ありがとう。私の事、考えてくれてて。

一緒に帰ろ?」

「うん。」



「あっそういえば今日、昼休み、なんであんなに遅かったの?」

「あ〜…芹には先に言うけど…明日、転入生が2人、しかも、俺たちのクラスに来るんだ。」

え??この時期に…しかも2人!!?こんなの普通ありえない。

「それ誰?名前は?」

「…煇御 蘭(きお らん)と煇御 麻(きお あさ)だ。」

「それって…!」

「あぁ、煇御グループの息子だ。」

煇御グループは世界有数の企業。社長が、史上最年少で社長になったということでも、よく知られている。

そんな会社の息子が…!!?

「一体どうして…??」

「俺も詳しい事情は聞けなかった。だが、息子の意思で、社長直々に、学校に電話があったそうだ。」

「…」

「それでこっからが本題だ。実は俺、…そいつらの世話係?を任されたんだ。」

「えっ!、?お世話?」

「ちゃんっというと、学校生活を送るためのサポートをしてくれ、と、…」

「そう…なんだ…」

「それでお願いなんだけど、俺と一緒にやってくれない?」

え〜!!!!?

「うーん…まあでも、蓮くん人のサポートとか苦手だしね…

わかった。いいよ。」

「マジっ!!?サンキュ〜!!ガチありがと!」

「うん!一緒に頑張ろうね!」

まあ私、手助けとか好きだし、世話焼きだし。あってるかも!
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