あの花の名前は

「ぉぉーぃ、ぉおーい！！芹！！」

「っへ？？あー、！！、ごめん、桐！！ぼーっとしてた！…、ほんとごめん！何の話だっけ？」

「はぁ〜…、どした？なんかあった？」

「あ、はは、…。実は…ね、今日、っていうか、ついさっき
蕣に、…、、」

、、…

「どした？？、なんか嫌なことされた？」

「あー、いや、、そういうんじゃなくて…、、
私の事、が、"好きだ"、って、言われたの…。」

「えっ、…、っていうのはつまり、告白された、ってこと？」

「う、、ん…」

「マジ…、か、」

「でもね、今のは付き合ってほしいとかじゃなくて、って。
それで…、これから振り向かせるから、、って…。」

「はぁ…？、本気かよ…。ヤバすぎ。てかさ、それ、
蓮には言ったん？」

「いや、それが…、言わなかった。」

「え、…それは、"言えなかった"の間違いじゃなくて？」

「うん、"言わなかった"。」

「え？、なんで？朝、隠し事しない、って言ったじゃん。」

そ、それはそうだけど…、、

「でもこれは、私と蕣のプライベートなことだと思って、、
言うことじゃないのかなって。実際今言ったところで、
だから？って感じやん？笑やから、全部、ひと段落ついてから、一気に話そうかなって思って。結果、私が蕣の方行かなかったら、何も言わないつもり。」

「うーん…まあ、確かに、それも一理あるな。
俺は、芹が決めたことなら、それでいいと思う。
でも、後悔だけは、しないようにしろよ？」

「うん、、ありがとう、桐。」