あの花の名前は

―遙椰家―



「お邪魔します。」

「まず、こっち来て。」

「「??」」



「この写真の、俺の親。」

「えっと…、」

「あー悪ぃ、親死んでないから。蕣、そんな悲しい顔すんなって笑」

「あぁ、申し訳ない。」

「いや、いいけど。とりあえず、挨拶してくんね?」

「「うん。(お世話になります。)」」


「よしっ、じゃあ、ついてきて。」


「はい、ここが、蓮の部屋。前と一緒な。」

「おう。」

「そんで、ここが、蕣の部屋。一緒に寝るわけじゃねぇから
安心しろ。笑」

「ありがとうございます。」

「そんじゃ、とりあえず、芹んち行って、飯にしよう。」

「「うん。」」

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