あの花の名前は
「あー、ね笑…よく分かった、、。」
「ごめんね、隠してて、…。」
私は櫟ちゃんに全てを何ひとつとして包み隠さず打ち明けた。
その間中、櫟ちゃんは何も口を挟まずに真剣に、静かに、
ただただ私の話をずっと聞いてくれていた…。
「あの、さ、…。俺っ!、芹のこと、好きなんだ!!」
「ん?笑知ってるよ!私もいっちゃんだいすき!!」
「はぁ…、そうじゃなくて、、。」
「うん、?」
「だから、…」
「おーい、お前らもこっち来てスイカ割りしよー」
「あっ、うーん!、ほらっいこ!」
「あ…、うん、。」
「さっき、櫟と何話してたん?」
「あーさっきね!、私たちのことについて話してたんだよ!」
「あーね、。そんだけ?」
「あとー…、好きだって言われた。」
実は、櫟ちゃんは、心の性と体の性が一致していない、つまり、トランスジェンダーなのだ。
そのため、今年、こうこうからは、髪もバッサリ切って、男子の制服で、男子として、生活している。
わたし的には、さっきの出来事はなんでもないんだけど…、
やっぱりそのことを知らない人に、私から言うのは、さすがに気が引ける…。
「え、っとー…、、それは、友達ー、として?笑」
「いや、たぶん…恋の方。」
「マジ、か…。」
「…、引いちゃっ、た?」
もしそうだったら、いっちゃんに悪いことしちゃた…
「あー、…いやっ!、引いてない引いてない。、
ただ…、ちょっと驚いただけ。」
「はぁー…、、よかった〜、…」
「う〜っん!!うんっま!!」
「やっぱ夏はスイカだね〜」
「てかさー、みんな1回はりんりんち住んでんでしょ?
だったらさー…俺も一緒に住みたい。」
えっ!!!!!!
「「「「「「えっ〜〜!!!!!!!??」」」」」」