空回りアイラブユー【完】
でもいざ話してみると、気さくで、バカで、無邪気に笑う人だった。
気がついたら一緒にいる時間が多くて、お互い意識してて、
いわゆる、友達以上恋人未満って関係だった。
周りからも茶化されることが増えて、なんとなく両思いかもしれないと心躍らせていた。
火曜日と水曜日はいつも一緒に帰る日。
特に約束してるわけでもないけど、私たちのルーティン。
いつも通り、教室でだらだらくだらない話して、いつも通り朝丘が家の前まで送ってくれて1日が終わると思ってた。
まさか、サイダーをぐびぐび飲んだ直後に告白されるなんて、想像もしてなかったんだ。
嬉しかった。
なのに、どうしてあんな返事しちゃったの?
もう前みたいに朝丘とは話せなくなっちゃう?
そんなの嫌だ。
…朝丘は勇気を出して告白してくれたんだから、今度は私がちゃんと気持ちを伝えよう。