②Sparkl
「楽しそうな提案だと思ったけど……桃ちゃんとマネージャーなら、さすがに僕でも見分けがつくかな?」
「ははっ、二人目を見たときの反応が楽しみだねぇ」
私はみんなをびっくりさせたいだとか、桃の代わりに花秀定期戦に出たいとか。
そんなことは少しも思ってない。
ただ、せっかくパフォーマンスをするんだったら、私の持ってる全てを魅せたい。
アイドルを目指す桃への、頂点を目指すSparkへの。
愛を証明するときだ。
「カウントダウン!5、4───」
ふいに耳に入ってきた楽しそうな声。
私が登場するのを、桃はわくわくしながら待ってるらしい。
桃に見とれてる場合じゃない。
弾けるような時間を、楽しいひとときを。
さぁ、始めよう。