②Sparkl
「うちのに手を出すなよ」
「前も独占欲強かったけど、もしかして君たち付き合ってるの?」
「へ……?」
「花ヶ崎って恋愛はご法度なんじゃなかったっけ?」
な、なんでそっち方向にいったの?
昴が言ったのはあくまでも『うちのグループ』って意味なのに!
的外れにも程がある!
……って、あれ。
早く誤解を解かなきゃいけないのに、声が出ない。
昴も無言で私を見下ろすだけ。
私はなんで"誤解だよ"って言いたくないんだろう……?
昴もどうしてなにも言わないんだろう……?
このモヤッと胸に溜まってるもどかしさはなに?
「まぁ、実際がどうであれ、俺が黒って言ったら白も黒になるんだけどさ〜」
深く考えようとしたとき、凌くんがさらりと恐ろしいことを言った。
さすが秀麗学園の柱。トップ。
絶対に連絡先の交換なんてしてあげない!
「桃ちゃんが俺と連絡先を交換するならやめてあげてもいいよ。あ、そっちのリーダーが欠場するってのも面白いかも」