②Sparkl
「俺たちは歌とダンスが大好きです」
「レッスンしてくれた先生たち、マジ感謝!」
「ファンのみんなも、いつもありがとね」
「これからもよろしくねぇ」
「定期戦という伝統を続けてくださる両学園の先生方!ご多忙の中でご準備いただき、どうもありがとうございました!」
私たちが考えたのは"いい子ぶりっ子作戦"。
Sparkのファンと、真面目な先生を味方につけることが目的。
お偉いさん方が悪い噂を流しても
『Sparkは歌とダンス一筋!あんないい子たちが校則違反をするわけない!』
と思わせる。
上手くいくかはわからないけど、やらないよりはやってみる。
やらなかったら可能性は0%のままだから。
「定期戦のおかげで、もっともっと!歌とダンスを好きになれました!卒業してからも頑張りますので、どうか温かく見守っていてください!」
◇
花秀定期戦は、無事に花ヶ崎学園の勝利で幕を閉じた。
Sparkの熱愛噂も流れることなく、全員が成績優秀のままに卒業を迎えた。
昴(Subaru)、桃(Peach)、藍斗(Aito)、廉(Ren)、桔花(Kikka)、百合(Lily)。
SparkがSparklになるのは、それから1年後のお話。