Dreams come true
「お父さんは、海外出張だからこれないの、あんた知ってるわよね?!」
もう自分に段々嫌気がさしてきた。私は何にも分かってなかった。
「もういい・・・・もういい!!!!!」
するとオペ室からピーッと音がした。
「え・・・・・・・?何・・・・?」
「やだ!!!やだやだやだ!!!!死なないで!!!!!!」
私はもう狂っていた。オペ室のドアをバンバンたたき、叫んだ。
お母さんは私を止めようとしたが、もうムリだった。
「俺は、綾香のことならなーんでも知ってるよ(笑)」
こんな優しいお兄ちゃん、他には絶対いない。
お兄ちゃんにはなんでも相談できた。
お兄ちゃんは私にとって、支えのようなものだった。