Dreams come true
私は多分2人がいなければ・・・今頃暴れていたかもしれない。
「ごめんっっ・・・・お母さん・・・優・・香織ッッ・・・ううあああ!!」
私は泣き叫んだ。
自分の愚かさ。頼りなさ。
すべてを自分の胸にたたきつけた。
「泣かないで。お兄さんはきっと大丈夫よ。」
「香織・・・・・」
その時だった。
オペ室のドアが開いた。
私は医者に駆け寄り、聞いた。
「お兄ちゃんは?!大丈夫なんですか?!」
「はい・・・・一命は取り留めました。しかし、これからは安静にということで、しばらく入院して頂きます。警察にも連絡しないといけませんので・・・・」
「警察・・・・?なぜです?」
「お母さま。実は息子さんは誰かに暴行された様子が見受けられるんです。」