Dreams come true
「大丈夫???泣いてるけど・・・気持ちが悪いの?」
「違うんです・・・悲しいんです。」
「えっ・・・・?」
「春になったら、先輩はいなくなっちゃうじゃないですか。夏になったら私のことなんて忘れてる・・・・ッ・・・どうしたら・・・篠原先輩の瞳の中に私がいることができるなんて・・・そんな夢みたいなこと・・・・そうやって考えてると涙が止まらないんです。」
涙が止まらない。脱水症状になるんじゃないかってくらい。
「俺は幸せだな。こんないい後輩がいて。」
「ッッ・・・・先輩・・・・」
「じゃあさ。優ちゃんの瞳の中には俺はいるの?」
「いますよ。・・・ッッそりゃもうはっきりと・・・」
「俺もいる。誰よりもちゃんと、ね。」
え・・・・?っそれって・・・・・??
「優ちゃん、目閉じて。」
「はい・・?」
私は静かに目を閉じた。