Dreams come true






先輩は私のいるところまで走ってきてくれた。






「どーしたの?」





という先輩の目は赤く、涙ぐんでいた。






「・・・・・ですよ・・・・」





「えっ?」







「泣いていいですよ・・・・」







「え・・・・・」





先輩は絶対我慢している。いつもあんなに笑顔でいられる先輩。







親の命日でも悲しい表情は見せなかった。








「我慢しないで下さい。泣いても大丈夫です・・・・・」
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