お馬鹿な君の世話係。
悪夢とハプニング
―――――――

「…意味わかんねぇ。」

棗が、真の部屋の前で言った。

今、ちょうど
早音を連れて帰ってきたとこだった。


「なにしてんのー?」

俺が聞いた。

「なんか、
すっげー暴れてた音がしたんだよな。」

棗が言った。

俺が、ここから?と
目の前のドアを指さす。

「あぁ。
大声聞こえたし、物音がしたんだけど。
大丈夫とか、言ってたし。」

棗が眉間にシワを寄せて言う。

「ふーん。」

そう言って、俺はチャイムを鳴らした。


――ピーンポーン



「無視。」

俺は言った。

「…なにやってんだか。」

棗が言う。

「やましい事でも、してんの?」

俺が苦笑いで言った。

「……お前じゃあるまいし。」

棗がそう言って、俺の頭を叩いた。

「だよなっ…。」

何故か、ほっとする俺。


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