お馬鹿な君の世話係。
「凛は、真君と仲良しだからレモンっ!」

由貴が言う。

「渡してきたら?」

俺が言った。

「うんっ!」


2人が部屋を出ようとした時。

「翔も一緒に行こうよー!」

早音が言った。

「うん。」

―――――

いつまで、寝るんだろ。

凛の寝顔を見て思う。

凛の髪を触る。

「……んん…。」

そう言って、凛が俺にしがみついてくる。

小動物みたい。

凛を見てたら、俺まで眠くなった。

けど、そんな時。


――ピーンポーンピーンポーンピーンポーン


チャイムが鳴り響く。

「…またかよ。」

俺は言った。

けど、この状態じゃ出れるはずがない。

凛を離したくない、自分もいた。



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