お馬鹿な君の世話係。
「…真ーー!!」

あのうるさい子が叫んでいる。

「はぁー…。」

ため息をつく。

――ピーンポーンピーンポーン
ピーンポーンピーンポーン

押しすぎだっつのっ…!!


「……うるさぃ…。」

あ…、起きた…。

凛と目があった。

「……おはよー。」

俺が言った。

「……おは、よ…。」

この状況に気づいたのか、
顔が赤くなる凛。

「……変な夢見なかった?」

俺が聞く。

「…………見た。」

…見たんですか。

「……真から…抱きしめられて…。
大丈夫って…。」

………え、

「…それ、夢じゃない。」

俺が言った。

「………あはは。」

凛が苦笑いで言う。

「……。」

なんも、言えない俺。

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