お馬鹿な君の世話係。
―――――――

凛の部屋を出た俺と棗。

「絶対、なんかあったよな。」

棗が言う。

棗は、こういうのを追求するタイプ。

ってか、気になるタイプ…?


「…そうっぽかったね。」

俺は言う。

「…あの2人、謎だらけだよな…。」

棗が言った。

「そこが面白くない?」


ああいう謎が多い人は、嫌いじゃない。

むしろ、親近感が湧いたり。

「…翔は、そういう奴だもんな。」

棗が言う。


まぁ、よく何を考えてるか
分かんないとか言われる。

読めないとか。

別に何も考えてないんだけど。


「気になるなら、聞いた方が早くない?」

俺は言った。

こそこそ、追求するよりあの2人は、
単刀直入に聞いた方が早いと思う。


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