お馬鹿な君の世話係。
「凜ー、寮ってどんなとこかなっ!」
そうか、そんなに嬉しいか。
「…知らん。」
私は言った。
「元気ないしっ!俺がいるじゃんっ!」
いや、君だけじゃ…。
「…うん。」
やっぱり、不安。
「俺までブルーになるだろっ!」
何気に、勇気づけてくれて嬉しかったりして。
「はい、元気でた。」
とか言ってみた。
「うん、やっぱり元気が一番だよなっ!」
真が笑って言う。
この冗談をこの子は、本気で受け入れるんだ。
さすが馬鹿なだけある。
「そろそろ、行った方がいいんじゃないかしら?」
お母さんが言った。
「…そうだね。」
「行ってきまーすっ!」
真がお母さんに言う。
「行ってらっしゃいっ!」
お母さんが笑顔で言った。