お馬鹿な君の世話係。

「大丈夫?」

お母さんが不安そうに聞いてきた。


大丈夫じゃない。


「大丈夫だよな。俺がいるからっ!」

そう言ってピースする真。


大丈夫か大丈夫じゃないぐらい、決めさせてくれ…。


「行こうぜ、凜っ♪」

私の手を握った真。

「君って、どこまで自分勝手なの…。」

私は言った。


「自分勝手とか言うなよっ!
俺は、自由に生きたいだけっ!」

「意味分からんし。」

「凜もその内、分かってくるよ。」

「……分かりたくもない。」


そんな感じで、家を出る事になった。

これから、会えなくなるというのに
あっさりな別れ方だな…。


何故か、手を繋いだまま…。


「電車どこっ!?」

「…そこあるじゃん…。」

ほんと、大丈夫なの…。


「この電車だっ!」

そう言って電車に乗り込んだ。

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