お馬鹿な君の世話係。
「まぁまぁー…。」

隼人が言った。


「ムカつく。」


――ガタっ!


そう言って、
席を立って出て行った棗。


また、喧嘩しに行くのかねぇ…。


「翔…。」

早音が言った。

「ん?
……あぁ、大丈夫だよ。」

俺は、そう言って笑った。

「兄ちゃんが悪いの?」

由貴が言った。

「…そんな事ないよ。」

俺が言う。


棗は、悪くない。

ただ。

凛ちゃんを傷つけたのは、確かで。

何にも知らないのに、
あんな事言うのはどうか、って。

そう、俺は思うだけ。

思った事は、
関係なく言っちゃうから俺。


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