お馬鹿な君の世話係。

「混んでる…。」


しかも、男多すぎだろ。

気持ち悪くなってきた。


「…やだ。」

真を見上げて言った。

「え…、やだ?」

真が言う。

私は黙って頷いた。


「あ、そこ座れよ。」

1つ空いてる席を発見。
おばさんの隣だった。

「いいの?」

私だけ。


「やだって言われちゃ困るんでね。」

「ありがとう。」

お言葉に甘えて、座った私。


すると、真が私の前に立った。

「…ん?」

真を見上げる。

「これで、大丈夫っ!!」

真が笑顔で言った。


そういう、真のさりげない優しさが大好きだったりする。


「…眠い。」

「寝てもいいよ。」

そう言われたので、遠慮なく寝る事にした。

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