お馬鹿な君の世話係。
――――――――

この人は、何を言ってるの?


首を傾げる私。

「……独り言だからね。はぁー。」

そう言って、ため息をつく隼人。


もう、意味分かんない。

困ってると、
向こうから歩いてくる。


「おはよう。」

翔が言った。

私は、黙って頭を下げる。


「邪魔が多いのが、1つの問題だ。」

また、隼人が独り言を言っている。

「気にしない方がいいよ。」

翔が笑って言った。

私は、苦笑い。


「なんで、独り言を言うか知ってる?
寂しい人が言うんだって。

ねぇ、凛。
俺、寂しいんだよねー。」


そう言って、迫ってくる。

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