お馬鹿な君の世話係。
「…ここでいいのか?」
真が言った。
ここだ。
「学校、めっちゃ近いじゃん。」
「だな。三分で着くよ。」
どうせ、寝坊して遅れる事はないとか思ってるんだろう。
「…あー。」
声がした方を見ると、男の人が珍しそうに私達を見ていた。
そんなに変か。
真っ先に目についたのは、目立つ金髪。
「うわっ…。」
真が言った。
その反応は、NGでしょ…。
真を思いっきり叩いた。
「…何、お前ら。」
その人が言った。
「………。」
真を見上げた。