お馬鹿な君の世話係。

「じゃぁ、こっち来て。」

その人の手が、私に触れた。


--バシっ


「…いてっ。」

手を振り払ってしまった。


「…あっ。」

「…ガード固すぎじゃね。」

その人が言った。


…どうしよ。


おどおどしていると、

「…まあまあっ♪」

誰かが言った。


「…あぁ?」

その人が眉間にシワを寄せて振り向いた。

「あ、女の子だ!」


そこには、可愛らしい男の子がいた。

女の子みたい。


「今日からこの寮に入るんだとさ。」

その人が言った。


適当ー…。


「食堂にみんな集めてくるっ。」

そう言って、その子は走って行った。

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