お馬鹿な君の世話係。
―――――――

「……みんなさー。
大変大変って、言うけど。

俺、全っ然大変じゃねぇからっ!」

真が笑って言う。


「そっか。」

俺が言った。

「うん。むしろ、その反対だしっ!
凛といると、超ー楽しいんだよねっ!」

真が嬉しそうに言う。


「…そっか。」

「だから、探さなきゃいけない。
俺が、凛を見つけないとっ!」

真が言った。


「頑張って。」

「おうっ!

見つけて、寮に連れ戻すからっ!
そしたら、仲良くしてやってっ!」

真がそう言って、走り出した。

「真っ!」

俺が言った。


真の足が止まる。

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