お馬鹿な君の世話係。
―――――――――

アイツが気にするはずがない。

もう、頭の片隅にも
残ってないんじゃないの?


「アイツ、まじ嫌い。大っ嫌い。」

私が言った。

「……まぁまぁ。凛さん…。」

真が苦笑いで言う。


思いやりの欠片もないよ、アイツは。

優しさの欠片もないね。


「………はぁ。」

ため息をつく私。

「…男が怖いの。
治したいと思わない?」

真が聞く。


「治せるなら今すぐにでも、
治したい所ですね。」

私が言った。


「俺は、凛がみんなと
仲良くなってほしいと思う。

凛にはさ、辛いことを経験した分。
幸せになる権利があると思うんだよね。」


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