お馬鹿な君の世話係。
「…あ、挨拶しないと。」
真がリビングに向かう。
リビングに入ると、
お母さんとお姉ちゃんが
テレビを見て笑っていた。
「あら、真君っ!
もう、帰っちゃうの?」
お母さんが言う。
もう、って…。
夜の10時ですけど。
「真、まだ居たんだ。」
お姉ちゃんが言った。
「居ましたけど。
んじゃ、お邪魔しましたー。」
真が言う。
「また、来てね。」
「はいはいー。」
お母さんとお姉ちゃんが言った。
「あたし、途中まで送って来るから。」
そう言って、真と玄関を出た。