お馬鹿な君の世話係。
「ここまでで、いいよ。」
真が立ち止まる。
「……え?」
ここって…。
家出て、ちょっと歩いただけ。
「俺ん家、ちょっと距離あるし。
凛が襲われるだろ。」
真が言った。
さっきは、
自分が襲われるとか言ってたくせに。
「大丈夫?」
念のため聞いてみた。
「全然、大丈夫っ!!」
そう言って、笑う真。
「分かったっ。
じゃぁ、また明日…?」
私が首を傾げて言う。
「また、明日っ!」
「だね。」
私が笑って言った。