お馬鹿な君の世話係。

「ここまでで、いいよ。」

真が立ち止まる。


「……え?」

ここって…。

家出て、ちょっと歩いただけ。


「俺ん家、ちょっと距離あるし。
凛が襲われるだろ。」

真が言った。


さっきは、
自分が襲われるとか言ってたくせに。


「大丈夫?」

念のため聞いてみた。

「全然、大丈夫っ!!」

そう言って、笑う真。


「分かったっ。
じゃぁ、また明日…?」

私が首を傾げて言う。


「また、明日っ!」

「だね。」

私が笑って言った。

< 239 / 459 >

この作品をシェア

pagetop