お馬鹿な君の世話係。

結局。

真が来る気配は、なく。

今、真の家の玄関前だったりする。


「……はぁー。」

ため息を一回ついた。


――ピーンポーン――


「はいはいはい。
ちょっと、待ってねー!」

おばさんの声が聞こえた。


――ガチャ


「……凛っ…!?」

おばさんが目を見開いて言った。


なに……?

そんなに珍しいんですか、私。


「おばさん、あの馬鹿は?」

私が言う。


「あぁ…、あの馬鹿息子ね。
あいつならね、」

おばさんが言いかけた時。

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