お馬鹿な君の世話係。

「なんて言った?」

「………あ。

凛さんを
迎えに行きたいって言いました。」

真が言った。


あ。って…。
明らかに、今思い出したよね。

迎えに行きたいって…。


「…もう、いいよ。早く行こ…。」

私が言う。


なんか、怒る気が失せてきた。


「よっしゃっ!
んじゃ、行ってきまーすっ!」

真がおばさんに言った。


「…本当、あんた凛好きよねー!

あ、聞いてくんない?
昨日さ、真が凛とけっ、」


――バタンっ!!


真が勢いよくドアを閉めた。


「………え?」

真を見ると、

「行こーぜっ♪」

笑顔で言った。


――本当、あんた凛好きよねー!


「…おばさん何言ってんだろうね。」

私が言う。

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