お馬鹿な君の世話係。
―――――――――


知ってしまった。


昨日。



――凛は、男が怖いんだって。



男が怖い事。



龍也に冷たかった理由も、
これで分かった。



知ってしまってから。


悩んでいる自分がいた。

凛に対しての接し方に。



「ねぇ、どうしよう?」

昨日の帰りから、ずっと。

「普通を装っとけって。」

この話題。



そんな時。


「今日も凛の家行っていー?」

「泊まらないなら、いいよ。」

「よっしゃっ!」

「優奈連れてきてよっ!」

「やだー。」

「優奈が来なきゃ居れてやんない。」

「俺は、優奈のおまけかよっ!?」


いつものように、
コントみたいな会話をしながら
教室に入ってきた2人。

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